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時刻は午後10時。阿狼は家から出て署に向かう。
「こんばんは、焔先輩。」
阿狼は一番最初に出会った焔に挨拶する。
「阿狼あんたね、陣介はもうとっくに準備すませているわよ。早く捜査に行くから準備して。」
焔は呆れたような口調で阿狼を急かす。
「あっ、すみません。今すぐ準備しますから。」
「それともう一つ、今日の捜査は私も同行することになったから。」
「えっ!そうなんですか?いやぁ、焔先輩がいたら百人力ですよ~。事件もすぐに解決しちゃうかも。」
目を輝かせる阿狼とは対照的に焔はまた呆れ顔になる。
「そろそろ私に頼らないようになってほしいものね。まったく、署長が二人だけでは不安だから私が面倒見役なんて・・・」
阿狼と焔は陣介の待っているパトカーへと歩き出した。
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