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ここはとある公園。遊具がいくつかあるごく普通のありふれた公園である。
現在深夜2時。草木も眠る丑三つ時にさすがに人がいることは珍しいだろう。だが、今日ばかりは少し違った。
「はあっ、はあっ、もう何なのよ。私が何をしたって言うの・・・?」
公園にあるドーム状の遊具に隠れる一人の女性。見た目からして20代ほどである。
女性は息を殺して身を潜めていたが、
「見つけた・・・・!」
黒い影のようなものが女性を見つける。
「いやぁぁ!!」
女性は慌ててドーム状の遊具から出る。しかし、黒い影は人間のような姿に変わり、女性の背後に瞬時に回りこむ。
「もう・・・逃げられない・・・」
「きゃああ!もうやめてぇー!」
どうやら彼女は得体の知れない黒い影に追い回されているようだ。黒い影が彼女の腕を掴んだその時だった。
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