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焔と阿狼は逃走した花子を追う。しかし、見失ってしまった。
「何としてでも探すわよ。手分けしましょう。」
「了解しました!」
阿狼と焔は町中の花子が隠れていそうな場所をしらみつぶしに探す。公園の公衆トイレ、コンビニのトイレ、駅のトイレなど探し回ったがどこにもいなかった。
「はあはあ、どこへ逃げたのよ、もう。」
「でも、事件の話を聞いて逃げ出すなんて怪し過ぎますよね。何としてでも見つけ出さないと。」
阿狼と焔はくたくたになりながら町を徘徊する。
「おーい、子供たちの誘導終わったぞー!何してるんですか、お二人さん?」
呑気な口調で陣介が空から舞い降りてきた。
「陣介、この近くで小学生くらいの女の子を見なかったかい?」
「女の子?ああ、さっき俺達がいた『桜丘小学校』がある方角に走っていったよ。」
阿狼の質問に陣介はさらりと答える。
「小学校の方ですって焔先輩!」
「陣介、その人が今捜査している事件に関係があるかもしれないの。」
「そうだったんっすか。なら、学校に向かいましょう。」
「てか陣介、夜中に一人でうろついてる女の子見つけたなら職務質問くらいしなさいよ。」
「あっ、そうだった。」
陣介は恥ずかしそうに頭をかいた。
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