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階段を上って三人は3階にたどり着く。途中の廊下で理科室の骸骨や人体模型が飛んできたり、家庭科室にあったのか包丁が飛んできたり、挙げ句の果てには運動会で使うのであろう大玉まで転がってきたりもした。
「ここが音楽室ね。よし、突入!」
三人は音楽室に入る。すると、ピアノを何者かが弾いていた。
「あら、ずいぶん妨害したつもりなのにもう来ちゃった。」
花子は余裕そうにピアノから降りる。
「花子さん。おとなしく署まで来てください。このまま抵抗を続ければ公務執行妨害になりかねませんよ?」
「つーか、もう俺達に抵抗した時点で公務執行妨害だがな。とにかくお縄についてもらうぞ!」
陣介は花子を捕らえようとするがヒラリとかわされてしまう。
「私は捕まるわけにはいかないのよ!」
花子は音楽室の扉を開けてまた廊下に逃げる。
「くそっ、また逃げられた。追うぞ!」
「うん!これで花子さんが事件に関わっていることは決定的だ。」
阿狼はそう言うと先陣を切って走り出す。陣介と焔も後を追う。
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