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三人は花子を追いかけ、3階のトイレにやって来た。
「花子さん、おとなしく投降してください!今ならまだ厳重注意にしますよ?」
しかし、そんな阿狼の言葉に耳を貸さばこそ、
「あんたちこそ、私のテリトリーにずかずか入り込んだじゃないの、この不法侵入者!」
花子がそう叫ぶとトイレの水道の蛇口が弾け飛び、極太の水流が三人を襲う。
「うわっ!?」
「きゃあっ!?」
「ぐはぁっ!?」
何と陣介に水流が直撃して、陣介は吹っ飛ばされた。
「ぐわっ!」
そのまま陣介は廊下の壁に叩き付けられた。
「くっ・・・不覚をとった・・・」
陣介は気絶してしまう。
「抵抗するつもりなら・・・私たちも本気で応戦するわ!」
焔は剣を抜き、構える。
「やれるものならやってみなさいよ!」
そう吐き捨てると花子は換気扇のカバーを取り外し、換気扇の羽を硬質化させてチャクラムのように焔に向かって振り回す。
焔は換気扇チャクラムの連続攻撃を黙々と剣で受け止めている。
「はあっ!」
攻撃が途切れたところにカウンターで斬り返すも避けられてしまう。
「あはは、遅いわね!」
しばらく刃物同士がぶつかり合う金属音だけが聞こえる。
「しつこいわね、いい加減くたばりなさい!」
花子が換気扇のチャクラムを振り上げたときだった。
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