終わり

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6月20日 俺はある町に来ていた。 シタヌ町―――ここは都市ほどではないが、そこそこ大きな町だ。 俺はここを起点として旅に出るため、装備を一式揃えるために武器屋に行く。 「いらっしゃーいッ!!」 店長の声が煩すぎる。 「おすすめの防具ってありますか?」 「なんだい兄ちゃん?魔王、そして勇者退治でも行くのかい?」 ニヤニヤしながら訊ねてくる店長 「魔王退治はわかりますが勇者退治とは?」 俺は不審に思って店長に訊ねた。 店長は苦笑いをしながら答えてくれた。 「つい最近のことだけどな、勇者は魔王のところまで辿り着いたらしいんだよ。でも勇者の奴、魔王が『我と手を組めば世界の半分をくれてやろう』とか言ったら即OK出してよぉ。今は魔王と勇者にこの世界を支配されてるって訳だ。ちなみにここらは勇者の支配下らしい。」 馬鹿じゃないか勇者? 「ということだ少年。他に聞きたいことはあるかい?」 「勇者はどこにいるかわかりますか?」 「そりゃ簡単な質問だな!勇者は中央都市のあのデカイお城にいるさ」 やっぱ馬鹿だろ勇者
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