終わり

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「でも流石勇者だよ。何百万人の軍隊を軽くあしらうんだから」 「関心してていいんですか」 「いやいや、ちょっと驚いていたんだよ。だから勇者に立ち向かう人は誰一人居なくなったとさ。わっはっは!」 大きな声で笑うの止めてくれ、鼓膜が破れそうだ。 「俺はただ魔王を討伐しに行くだけなのですが―――」 そう、俺の幸せな生活を壊した魔王を。 「魔王だけ討伐しても世界は平和にはならない。勇者も討伐しなければね。」 うんうん、と頷く店長 「兄ちゃん、好きな装備を持っていくがいいよ」 「なんで?」 「信じてるんだよ、兄ちゃんのこと。『何か』感じるんだよ。世界を動かす『何か』を。」 急に真面目になった店長だな 「それに知っているかい?最近あの力に目覚めた人がいるってことを」
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