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そして皮肉なことに、年月はさらに伶也と他の男子たちとの差を開かせた。
少年から青年へと変化目まぐるしい最中、ある程度背は伸びたものの、髪は脇まで伸び切れ長の瞳が現れだしたことで伶也は女の子から少女へと変わる。
もう話しかけてくるものはいなかった。
そして更に年月が経ち、伶也が中学生になる前の年、院長を勤めていた元シスターの婆さんが引退し、運営権を孫に渡していなくなることを発表した。
それだけなら驚かないが、なんと元院長は伶也に一緒に来ないかと誘ってきたのだ。 小さい時からナニかと気にかけててくれた元院長の提案に、伶也は即答で行くと答えていた。
そして伶也は中学から、まったく新しい世界へと飛び込んだ。 ここならばという淡い期待をこめて。
しかし返ってきたのは好奇の目にバカにされる毎日、相も変わらずな毎日に伶也は諦めかけていたのだ。
何かをではない、全てを諦めようとしていた。
そんな時だった。
FAVと『アストラルユニバース・オンライン』に出会ったのは。
たまたま目に入っただけ、だが〝自由の意味を知りたいか?〟というキャッチフレーズが気になった。
自由……
この姿からも自由になれるのか…
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