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もしそうでないのならば、少年はまだ短いであろう彼の人生を今までどう過ごしてきたのであろうか。
とうとう老人はその少年にその真意を聞こうと迫る勢いで立ち上がり、少年の真正面に立った。
いくら老人に以前のような風格はあまり感じられないと言っても、さすがに少年も言い寄られると顔の色を変えざるをえなかった様だ。
少年の顔に、先ほどまでは感じられなかった困惑と言う感情がその影をちらつかせる様な表情が浮かんだ。
誰だって、老人に言い寄られてもいい気はしないものである。
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