Was Begun

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すこし距離が離れてしまったが、少年はその場を動かないままこう言った。 「ご苦労様でした。森田源三・元首相。任せてください。」 老人、彼、森田源三はこのとき自分が彼に対して抱いていた感情を少なからずとも理解したようだ。 先程から自分の質問に答えていないと思っていたが、それは間違いに近いものらしい。 森田源三はこの少年の目の向こう側にあるものを感じ取れたようだ。 確信を抱いた。
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