Was Begun

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この少年は自分がつくってきたこの国をいや、国などではなくもっと大きな何かを救うと。 そして気がついた。 この少年の夢は今の人間には言葉にできない、否、表現する言葉が存在しないほどにまで今までとは異なったものなのだと。 それこそが自分が感じたこの少年のすごさであると。 もう、森田源三に少年に聞くことはないらしく。 また、老人は何の言葉も仕草も、そして未練もなく歩き始めた。
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