第一話

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********** 「理香!!今の人かっこよかった よね。 あの生徒会長の篠原 なんとかっていう人!!」 「えーーー。 あや、何いってんの。ヤダよ。 どこがいいの? ウチは絶対ムリ。」 「どこがっていうか…… なんとなくかっこいいと思った だけ。 でも、そんなに否定しなくても 良いじゃん。」 やっぱりかっこいいと思うん だけど…… 性格も良さそうだし、悪い人ではないと思った。 でも、彼女とかいそうだな。 なんて1人で考えてたり……。 ********** 「綾、あやってば……聞いてた? 今の部活の話。何部にする? バレーかテニスだけだって。 後は男子だってよ。」 「ああ、ごめん理香。 部活かぁ……。 部活はテニスにしようかな。 なんかバレーは出来なさそう だから。」 「やっぱり。そんな感じしてた。 ウチもテニスにしようかな。 あのさ綾、あんまりぼーっと してると良くないよ。 そのうち、怒られちゃうよ。」 「うん。そうだよね。 気を付けるから。 ご忠告ありがと。」 理香にちゃんと話して 見ようかな。 でも、わかってくれないかな。 ヤダとか言ってたし。 私はただ、ぼーっとしていたワケじゃない。 あの入学式以来、 生徒会長さんの顔が頭から離れないのだった。 なんかずっと気持ちがモヤモヤしている。
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