第二話

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********** ある朝、理香に言われた通りに 私は学校に早く来て、 理香と一緒に玄関にいた。 「理香、もう30分くらいたつよ。 もしかして、今日は休み なんじゃない?」 「綾ってば、諦めるの早すぎ だよ。休みじゃないと思うよ。 もうちょっとだけ待って みよう。」 理香はこの前、今の私に出来そうな事ということで、 朝の待ち伏せ挨拶を考えてくれた。 さっきから、先生方に 誰待ってるの? なんてばかり聞かれてる。 それにしても、篠原さんは遅い。 「(綾、来たよ。生徒会長。)」 「(ホントだ。なんか眠そう。 可愛いかも、この少し抜けた 感じ。)」 「(行くよ、綾!!)」 「(えっ!!何が?)」 「篠原さん、 おはようございます。 (ほら、綾も!!)」 「オ、オハヨウゴザイマス。」 「あぁ、おはよう。」 ヤバい。心臓ドクドクしてる。 挨拶しちゃった。 さり気ないおはようが カッコ良さすぎる。 「よかったじゃん。 さり気ない挨拶で 好感度upだよ。 やれば出来るじゃんよー。」 「そんな事ないよー。 てか、めっちゃ緊張した。」 「よーし。 ちなみに明日から毎日ね。 大丈夫だよ、出来たでしょ今。」 「そうだけど…… 毎日って大変だよ。 心臓もたないよー(泣)」
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