第三章

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初めての中総体が近くなってきた頃、いつものように、先輩が打ったボールを取りに野球部のグラウンドへ行った。 そしたら、野球部の一人がボールに気づいて拾ってくれた。 こんな事は結構ある。 私はその人に 「ありがとうございます。」と お礼を言って、頭を下げた。 「いえ、いえ。部活頑張って。」 と、その人は私に微笑んだ。 その笑顔の正体は、生徒会長さんだった。 私は本気で泣きそうになった。
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