プロローグ

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出会いと別れの時期『春』 なーんてぬかして春休み最終日の部活をサボる俺は4月から高校2年だ。 それが嫌で現実逃避をするために部活をサボったなんて誰にも言えやしない…。 説明が遅れた。俺は香駒谷高校(かぐや)2年になる直前の藤崎翔蒔だ。 『はぁ……春休みがずっと続けばいいのに……』 『ほら!さっさっと布団から出て昼飯食べなさい!』 いきなり母親が部屋に入ってきて怒鳴り込んできた。 めんどくさがりな俺は、それらしい返答をした。 『うーいうい起きますよ、昼飯も食べますよー』 昼飯は冷やし中華だった。 春休み最終日に夏の雰囲気を味あわされた。 昼飯を食べた後、自分の部屋に戻り つい最近買ったばかりのFPSゲームにのめりこんだ。 『おりゃぁぁあ!負ける覚悟で行ってやる!うおぉぉぉ!あ、あれ…?』 気合い充分だった俺はゲームの鬼畜ぶりに心を折られ、明日の学校の準備をするのであった。 部活サボって、朝起きて、昼飯を食べて、まるで学生版ニートだ。 『明日は学校…学校の準備はバッチリだ。だが、心の準備はバッチリじゃねぇな!』 やってしまった。一人でノリツッコミをしてしまった。どこまで切ないんだ。 『もう寝るか!明日は明日の未来がある!だから俺は寝る!明日のために!』 こうして、春休み最終日は終わった。 別の意味でも… 『あ、課題やってねぇ』
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