プロローグ

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俺らが乗る電車は常に満員だ。部活に入っている俺と耕一は登下校は荷物が多く、電車に乗ることすら困難なのだ。 そんなこんなで、電車に乗り学校に着いたわけだが、あと数秒のところで朝のHR(ホームルーム)が始まるところであった。 『おはようございます!』 相変わらず俺らの担任は威勢の良い挨拶をする。 『えー今日はクラス発表の前に始業式があります。そのあと教室に戻り、クラス発表です。以上!』 このクラス最後のHRだと言うのにとても早かった。 『よーし!体育館いくぜぃ!翔蒔!』 朝ギリギリで来たというのに、耕一は疲れた様子も見せず言ってきた。 『お前は変わらないな』 『あん?そうか?俺とお前、クラス別になるかもしれねぇからさ、最後くらいな』 その時、コイツの顔は何だか切なかった。
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