プロローグ

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始業式が始まった。これから自分自身の睡魔との勝負が始まる。 『俺は寝ねぇぞ…俺は……グゥゥ…』 即死だった。睡魔はとんでもなく強かった。俺は夜の睡魔には勝てるが、朝の睡魔にはどうしても勝てないのだ。 『オイコラ起きろ!大事な話があってるんだぞ!』 俺が寝て数分のことだった。近くにいた先生が俺が睡魔に殺されたのを見て、生き返らせに来たのだ。 『はっ…はい!!!』 ビックリしてしまい、俺は思わず大きな声で返事をしてしまった。 周りにいる先生、生徒が一斉に俺を見た。 俺は必死に起きてますアピールをした。 耕一を見ると、笑いをこらえた顔をしていた。まるで、チンパンジーの変顔だ。 そんなことを思っていると、あっという間に始業式が終わってしまった。
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