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「ラース何飲む?」
「牛乳」
「俺も牛乳にしようかな」
「おいしいぞ」
談笑しながら戻ってきた二人は手を合わせる。
「いただきます!」
「いただきます」
「ラースそれしか食べないの!?」
「・・・そんなに入んないです」
「気にしないでくださいっすジャンヌさん。そいつ小食なんで」
ちまちまと綺麗に食べるラースに対して、エドワードは年頃の男子らしく次から次へと口の中に食べ物を放り込んで行く。
「そういえば二人とも小隊長の仕事には慣れた?」
「僕は慣れました」
「俺は全然っすね」
「エドワードは書類系苦手なんでしょ」
「・・・ラースに三分の一くらい手伝って貰ってます」
言いながら、エドワードは気まずそうに目を逸らした。
騎士団の内訳は大雑把に表すと、一番大きな団体で大体二百人ぐらいの集まりである『大隊』が五つ、その中に二十人前後で編成される『小隊』が各隊十ずつ存在する。
役職としては上から大隊長、副隊長、参謀、小隊長、一般兵である。
他にも潜入や暗殺を行う特殊部隊である仮面部隊も存在するが、今は割合する。
ラース、エドワード、ジャンヌの三人は全員第一大隊に所属している小隊長だった。
「あんなに仕事が面倒だと思ってもなかったっす」
「小隊長の苦労を思い知ったわね」
ふふんとジャンヌは得意げに笑った。
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