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side<キバ>
コンコン
ガチャッ
「シン~」
ボクは地下にある
シンの部屋のドアを開けた
「…なんだ…?」
仕事をしているのか
シンは手元の本から
目を離さない
「これ、何て書いてあるの?」
ボクはシンの側にいき
紙を差し出す
するとシンはやっと
本から目を外した
「……。これは何だ?」
「ボクが運んだ女の子の…あの子、声が出せないみたいだったから」
「…そうか」
シンはボクを見て
そして紙を見る
「クレア・ウインリアと書いてある」
「クレアかぁ!じゃあボク、クレアお姉ちゃんって呼ぼ~!ありがとうシン!」
ボクはシンに背を向け
部屋を出ようとした
「こいつの…クレアとかいうヤツの所に戻るのか?」
「あ、うん」
「…俺も行く」
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