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「大丈夫か」
キバの部屋に連れていき
ベッドに座らせて
頭を撫でながら
キバが泣き止むのを待っていた…
…が
「…ヒグッ…ヒック…」
なかなか泣き止まない
(…だから子どもと女は苦手なんだ)
はぁ…とため息を吐くと
ガチャッ
「キバ君…どうしたんですか?」
船医のアウルが部屋に
入ってきた
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「なるほど…。それは驚きましたね、キバ君」
「…うん…」
アウルの穏やかな口調が
効いたのか
キバは泣き止み、
アウルの太ももの上に
向かい合うように座って
抱きついている
「しかし、話ができないというのは少々厄介ですねぇ」
キバの頭を撫でながら
俺に顔を向けて言う
「その話なんだが」
「ん?」
「俺とお前の能力でやりたいことがあるんだ」
「ん~…記憶を見るとか?」
(なぜこいつの予想はいつも当たるんだろうか)
そう…
アウルの言う通り
クレアの記憶を見る
俺たちの能力を使って
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