記憶と二人の能力者

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side<アウル> (全く…シンは相変わらず荒いんですから…) 「すいません、シンが失礼しました」 シンが剥ぎ取った毛布を クレアに返すと 彼女は僕の様子を伺いながら そっと毛布を取った そして体だけを隠すように 毛布を被った じっと僕の顔を見ている 怖いのだろうか 少し震えていた 「僕らは海賊ですが、むやみやたらに人を殺したりはしないんです」 「………」 (信じるわけ…ないですよね) クレアはそんな話し聞きたくない と言わんばかりに 顔を背けた 「………。仕方がないですね。クレアさん」 そっと彼女の側に 近寄る 「僕を見てください。そしたら、ここから…」
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