キバと一緒

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side<シン> 「…何をしているんだ」 廊下を歩いていると クレアがレオンに倒されていて その後ろでキバが レオンを引き離そうとしていた 「…おい、犬。クレアから離れろ」 『うるさいよ、シン。僕はこの子が気に入ったんだ』 クレアを見ると 驚いて固まっている …コイツ、レオンが話せるのをしらないのか? 「レオン…クレアが驚いてるぞ」 『あぁ、ごめんね』 レオンがそう言ったと同時に 狼の姿から人間の姿に変わる それを見たクレアは さらに目を大きく開いた 『クレア…すごくいいにおいするから…僕、我慢できなくて』 クレアの首に顔を埋めて 匂いを嗅いでいるレオン クレアは嫌がって 顔を背けながら レオンの肩を押しているが… …効いていないな 「…いい加減にしろ」 俺はレオンを押し退けて クレアを立たせた 「キバもダメだろう、飼い主なんだからきちんと管理できないと」 「ご…ごめんなさい」 グイッ 突然、腕を引かれた 見るとクレアが俺をじっと 見つめている …怒るなってことか? はぁ…とため息をついて 俺はクレアの頭を撫でた 「…わかったよ」 するとクレアはニコっと笑い キバの方に走って行った
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