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side<アウル>
クレアが何か書きはじめた
そうか…
話すことができないから
こうやって伝えるしか
ないんですね…
早く回復させてあげたいな…
そんなことを考えていたら
クレアに紙を渡された
紙には
"忙しいアウルさんに
わざわざ部屋に来ていただく
のは申し訳ないので
私がアウルさんの部屋に
行きます"
達筆な
綺麗な字でそう書かれていた
「クレアは優しい子だね。でもここから僕の部屋まで遠いよ?それでもいいのかい?」
クレアはコクッと
頷いて、ふわりと笑った
「わかりました。あと、船長に甲板に来いって言われてるんですが、行けますか?」
クレアは少し不安そうな顔をする
やっぱりまだ
無理そうですかね…
するとまた
クレアは字を書きはじめた
"アウルさんがいてくれるなら
大丈夫です"
こう書かれた紙を渡した
クレアは少し恥ずかしそうに
していた
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