始まりの悪夢

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私たちは部屋を出て 廊下を走り、甲板へ出ると レオナと彼の両親 そして私の母がいた 「クレア!」 母がこちらに駆け寄って 私を抱きしめる 「大丈夫?ケガはない?」 相当心配していたのだろう 目に涙を浮かべている 「大丈夫よ」 私はそう答え、 母をぎゅっと抱きしめた 「しかし、海賊どもは一体どこに?」 不意にレオナが言った。 確かに、海賊が乗り込んだ というのに不気味なほど静かだ すると、母が口を開いた 「そんなことは、どうでもいいのよ!早くクレアをこの船から逃がさな…「クックックッ…」 母の言葉を遮るかのように どこからか 笑い声が聞こえた 「オレ達(海賊)より家族が心配か?」 そう言いながら男が 暗闇から現れ、近づいてきた 顔は見えなかった 包帯が巻かれていたからである 「野郎ども!コイツら一人残さず殺せ!」 男の合図と同時に海賊達が次々現れ、こちらに向かって来た。 「くそっ!」 父とレオナは 私たちの前に立ち 向かってくる海賊に 立ち向かう しかし、この人数を 2人で相手するのには 力が足りなかった 2人は無惨にも切り捨てられ 音もなく倒れた
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