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side<クレア>
先ほど船員のみんなが
私に謝ってくれた
(やっぱり悪い人たちじゃないんだな…)
食堂で宴をやるから一緒に
来ないかとも
言われたのだが
なんだか体の調子が
あまり優れていないので
先に休ませてもらうことにした
―――――――――
―――――
ガチャッ
部屋に戻り
ベッドに腰掛ける
(なんか…疲れた)
体が重い感じがする
なんでだろ…
その時だった
ガシッ
「!?!?」
後ろから突然
手が伸びてきて
その手が私の目を塞いだ
(な…に!?)
慌ててその手を掴んだが
逆に私の腕を掴まれてしまい
身動きが取れなくなってしまった
(二人…いる…?)
両目は塞がれているし
腕も掴まれているから
一人ではない
『大人しくしてろよ』
耳元で低い声が聞こえた
(嫌っ…助けて…!)
私は逃げようと必死で抵抗する
すると紐のようなもので
手を思いっきり縛られた
「っ!」
『…大人しくしろって…痛くされたくねーならな』
私は素直に従って
暴れるのを止めた
『いい子だ…ご褒美に、これをやるよ』
「ッぐ!」
(な…に…?)
口に何かを注ぎ込まれて
飲み込んでしまい
そのまま気を失ってしまった
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