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ピチャン……ピチャン……
(ここ…は…?)
どのくらい気を失っていたのだろうか
目を覚ますと
両手には鎖
足も紐で縛られていて
暗い檻の中にいた
ガチャッ!ガチャッ!
(ダメだ…とれない…)
鎖を解こうとするが
体に力が入らない
『目ぇ覚めたか』
突然、檻の外から声がした
見上げるとがたいのいい
男が立っていて
口元は妖しく弧を描いている
『お前と遊びてぇヤツがいるんだよ』
(私と…遊ぶ…?)
訳がわからないまま
男を見つめていると
もう一人男が現れて
檻の中に入ってくる
この男も
体ががっしりしていて
いかにも強そうだった
『綺麗だなぁ、お嬢ちゃん』
私の隣に屈んで
髪の毛を掴まれる
痛みで顔を歪めていると
『いい顔だ』
そう呟いて
私の耳をねっとりと舐め上げる
(ぁ……嫌ぁ…)
気持ち悪くて
生理的な涙が頬を流れる
『クックック…本当に綺麗だ…ただ声が聞けねぇのは残念だな』
檻の外にいる男は
私を見て楽しんでいる
(…助けて…誰か…)
そんな願いも叶うことがなく
男に唇を奪われる
ジュル…ジュル と
唾液を吸われる音が
厭らしく響く
『はぁ…お嬢ちゃん』
男は徐に立ち上がり
ズボンを脱ぎ始める
(!?そんな…嫌っ!)
露になった
男のソレがゆっくりと
近付いてくる
『口でシてくれ』
顔を背けた時だった
パンッ!パンッ!
という発砲音がして
男が倒れた
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