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顔面の毛細血管が破裂し瞬く間に赤ばんでいく肌。
鎖骨の下辺りを貫いたメスは体内に数センチほど埋まり、今度はゆっくりと下腹部へ移動していく。
「ぎいゃああああぁぁぁああああ――っ!!!!」
悲鳴と共に上半身に描かれる一筋の直線。
その中からどろっとした赤い何かが溢れ出した。
少しずつ、時間をかけて動いていく青年の両腕。
それに伴い距離を伸ばす赤黒いライン。徐々に意識が遠のき始めたのか、青年の絶叫はやがて
「ひい――ひい――」という呻き声へと変わっていった。
――ガチャッ――
そして最後に扉の開く音を聞き、そのまま意識を失った――。
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