Prologue

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「祥香(さちか)お帰りなさい」 案外普通の反応が返って来たことにこっちが驚いてしまった。 「ああ…うん、ただいま…」 「なに固まっちゃって。ちょっとそこ座ってて」 いやいや、そりゃあ固まるでしょ。この状況だったら誰しも。 「あ、こちら都築さん」 「都築です。よろしく、祥香さん」 緊張してるのは私だけなんだと思った。いや、まあ、こっちは何も知らされてないわけだし当たり前なんだけど。 全員テーブルに着いて、初めに口火を切ったのは都築さんだった。 「祥香さんもなんとなくは気付いてるとは思うんだけど…。単刀直入に言うと…牧子さ…お母さんとお付き合いさせて貰ってます」
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