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「は、はい…」
都築さんの重みのある低い声が胸に流れ込んで来た。
「それでね…。お互い笑っちゃうけど歳も歳だからね、早いうちに籍を入れたいなと考えててね」
「はい……って、ええ!?」
待って、待って。当たり前のことのように聞き流してたけど…付き合ってるまだしも結婚!?
そんなの予想外だ。
「突然のことだっていうのは、十分承知のことなんだが。勿論、祥香さんが反対ならこのことは無かったことにするつもりだよ」
チラっとお母さんの方を見ると、賛成しろ、とでも言わんばかりの凄い形相で私を睨みつけていた。
「いや、まあ…私としては全然賛成なんですが…。まだ今日初めてあったばかりで、都築さんのことを何も知らない状況ではなんとも…」
「祥香、その辺は大丈夫よ。都築さんはとっても良い人だから。それはお母さんが証明するわ」
そう言うと、お母さんと都築さんは自然に笑みを交わした。
ああ…もうそんな顔されたら反対なんか出来ないじゃない。
「…都築さん。母をよろしくお願いします」
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