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「…て感じですかね」
昨日の出来事をザックリと話し終えると、食欲が一気に膨れ上がってきた。
今日のA定食は、若鶏の竜田揚げと鮪の漬け丼。それを一気に無心で頬張りたい感覚に襲われた。
「うわー。気まずいね、それ」
「そうなのよ。ほんとその通り。いや、あのね、何がダメかって言うとさ。今までお父さんと離婚してから男なんて興味ないみたいな風にしてた自分の母親がよ。娘の前でもうにやけてるのよ。もうね違う人見てるみたいだったわ」
「私もそういうの無理かな。親の恋愛話とかあんまり聞きたくないタイプだからさ」
広報で同期の稚紘(ちひろ)は、私の良き相談相手でもあり、友人。
今日は無理言って、食べるのに付き合って貰った。
「じゃあ、これから大変だよね色々」
「ほんとそうなのよ。来週の日曜に引越しの準備に駆り出されるハメになったしさ」
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