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京「……芹沢、何でさっき嘘なんか吐いた?」
令「…念のためだ」
京「じゃあお前は、今回の騒動の真の首謀者が篠崎だと思ってるわけ?」
和泉の鋭い視線が俺に突き刺さる。
令「確証はないけどな。だけど、考えられるのはアイツくらいしかいない」
京「確かにアイツなら動機は十分にあるけどさ、証拠なんて残してるとは思えないけど」
令「例え今回のことに栄が関わっていることの証拠を出しても意味ないだろうから、証拠は要らない。だけど、アイツが首謀者ならまた仕掛けてくる。その為の警戒をする必要がある」
京「そのために、アイツが首謀者であるってことの証拠を探すってこと?」
令「いや、次、仕掛けてくるものが何かを探る」
京「…ふん、じゃあやっぱりお前の中じゃ篠崎が首謀者だって決まってるんじゃないか」
令「ああ。だから、和泉、お前に頼みがある」
そう言うと、和泉がぴくりと眉を動かした。
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