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今、キョウは4人テーブルにある椅子に座っており、その向かいにはプリモ、そしてその隣にはアントニオが座っている。
3人が無言な状態で座っていると、エンリコが右手に料理を運びながらテーブルの前に立った。
「シーフードドリア、お待たせしました」
エンリコはそう言うとキョウの前に自分が作ったドリアを置いた。
「……うわぁ……」
目の前にある料理を見て、キョウは目を輝かせた。
そう言えば……俺腹減ってたんだよな……。
ホワイトソースが良い具合に見た目の美味しさを引き立たせており、異様に食欲が増してきた。
「いただきます……っ!」
キョウはまるでかぶりつく様に食べ始める。
プリモとアントニオが少し驚いている表情が視界に一瞬入るが、キョウは全く気にしなかった。
凄く美味しい……!
空腹だからかもしれないが、中には色んな魚介類が入っていて、すぐ喉を通ってしまう。
完食するのはそうかからなかった。
「御馳走様でした……」
「凄い食べっぷりだったなぁ……。こんなに美味しく食べてくれると、作り甲斐がある」
エンリコは少し嬉しそうにそう言うと、皿などを回収して一旦その場を離れる。
1分ぐらい経って、エンリコは3人のいるテーブルに戻り、キョウの隣に腰を下ろした。
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