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「……っ!……既に終盤に入っているという事か……」
ヴィランの話を聞いて険しい表情を浮かべるヴァスコ。
「その通り……。既に私の計画は佳境に入っている。更にそのサイドディッシュとして、私の忠実なるしもべ、ナイトをあなたの拠点に送らせてもらいました。……おお訂正します。現在、東キョウがいる、あなたの拠点に……です」
「っ!?キョウは今私達の……!?っ!待てヴィラン!」
「フフフフフ……フハハハハ……。ではご機嫌ようS.E.A.のお二方……今回もあなた方は指を咥えて見ることしか出来なさそうだぁ~」
ヴァスコは駆け出すも遅かった……ヴィランは闇色の靄に紛れてその場から姿を消したのだ。
「くっ……!」
ヴィランを逃してしまった……そう思いヴァスコは食いしばる。
ヴィランは最後の最後で、聞き捨てならない事を発した。
ナイトがキョウの近くにいる……!
「なあヴァスコ……色々とまずいんじゃないか……?」
イブンはヴァスコに述べながらも不安な表情を浮かべる。
それはヴァスコが滅多に見ないイブンの表情だった。
「ああすぐに戻ろう……。一刻も早く……!」
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