第141幕 一味による来襲

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「…………そんなの、あんたに言われなくても分かってるわよ……」 「どうだかな……」 アンからの返答を聞いてため息混じりに呟く。 だがその時だった。 ヒンは突然、アンの方に向けて弓矢を構え始めた。 「え……!?」 ヒンの突然の行動にアンは驚きを隠せない。 しかしそんな彼女に構わずにヒンは矢を放つ。 矢はそのままアンの方へ飛び…………そしてアンのすぐそばを通過した。 「……?」 アンは思わず飛んでいった矢の方へ振り返ると、そこには矢が額に突き刺さっている、ヴィランの手下のスパッターがいた。 「っ!」 その後、スパッターはまるで水が弾けるように消滅した。 「ちょっと、何でこいつがここにいるのよ……!」 「考えたくはないが……まあ理由は1つしかないよな。部屋に戻ってあいつらに伝えるぞ」 ★ 「本当なのか!?」 ピュテアスの声が部屋内に響き渡る。 すると受話器の奥からヴァスコの声が返って来た。 「冗談だったら、わざわざこんな状況で報告したりしない……!キョウが今そこにいるのだろう!?気を付けろ、ヴィランの目的はキョウにある。あいつらが来る前に対策を……!」
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