第142幕 S.E.A.の監視システム

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ドレークは睨みつけながら問いかけるが、ヴィランは不敵に笑みを浮かべている。 そんな彼の様子を見てレイフはドレークに続くように冷静に問う。 「……その笑い……何か分かってるな……?」 「……フフフフフ……。相変わらず、あなた方S.E.A.の技術力は感慨深いものばかりだ。流石はかつて異世界で、偉大な功績によって名を馳せた者達の集まりだ。しかし、いくらその功績が大変素晴らしくとも、それに固執してしまっては時代の流れに遅れて、いつまでも過去に取り残されてしまう。昔の働きは忘れて、常に今の時代を見続ける事が大事だと思いませんか、S.E.A.の皆さん?」 「……そういう事か……」 ピュテアスはヴィランからの言葉から情報を読み取って、1つの結論に到達した。 「……ピュテアス?分かったのか……?」 ヴィランの真意を読み取れなかったドレークは思わずピュテアスの方を見る。 ピュテアスははっきりと答えた。 「時間の経過によって、ヴィランの持つ闇の性質ががらりと変わってしまった……。よって、もう私達が持っている過去のデータは何も意味をなさなくなったんだ」
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