第2幕 見知らぬ世界

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「日本語……?いや、自然と言葉が分かる……」 今2人が話していた言葉……日本語ではないのだが、不思議と言葉の意味が理解出来た。 何でだ……? 「何だかここが死後の世界って言うのは怪しくなってきたな……。とにかく、場所憶える為にまずここの住所とかどこかにあれば助かるんだけど」 キョウはそう呟くと、再び周りを見渡す。 住所かどうか分からないが、看板らしき横札をすぐに見つけた。 そこには『CALLE PIPPO』と書かれてあった。 「カッレ……ピッポ?読み方は分からないけど、大体こんな感じか?」 カッレピッポ、キョウはこの単語を頭の片隅に入れておいた。 「さて、探検しに行くか」 キョウは中心地らしき所に向かって歩き始めた。 ★ 「…………」 キョウは今、運河の両端にある歩道を歩いていた。 ここまで短時間で調べて分かった事。 それは、ここがメディテレーニアンハーバーという名前の地域という事だ。 メディテレーニアンハーバーには大まかに2つの街に分かれていて、1つは自分がさっきまで倒れていた場所、あそこの名前はポルト・パラディーゾ。
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