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「えーっっ！」
そのやり取りは皆に聞こえていた。ここへリーダーを連れて来てしまった少年が震え出す。
「で、どれを買えばいいんだっけ」
リーダーの声に、誰も答えない。
「お前、こいつらの教育係か」
少年の襟首を掴んでいた若い男は、その手を離し答えた。
「えっ、いや、まぁ」
とたんにその男は、入口付近までふっ飛ばされた。リーダーの放った拳の威力を皆が目の当たりにした。
リーダーは少年にまた問いかけた。
「で、どれを買えばいいんだっけ」
リーダーの問いかけに少年は声を震わせ言った。
「い、いいです」
「なにがいいんだよ」
「ず、ずみまぜんでした」
リーダーはうつむいた少年の顔を覗きこみ言った。
「顔はバッチリ覚えてくれたかな」
「ばい」
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