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「…あれ?神楽さん?珍しいですね、こんなところにいるなんて…」
廊下の角を曲がったところで、黒髪のイケメンさんに出会った。
この人は、父さんの…秘書?みたいな人。
泡瀬 義人(Awase Yoshihito)
黒髪黒目に黒縁メガネの美人さん。
髪は肩につくくらいで、身長は俺より少し低い。
『あ、こんちわ、義人さん。なんか母さんに呼ばれて…
義人さん、何か聞いてない?』
「えっ…アン様が…ですか?」
アンってのが俺の母さんの名前。
「私は…何もきいてませんね…」
『そっか。…じゃあ、仕事の話ではないのかな?』
それに、仕事関係の話なら母さんじゃなくて父さんが呼ぶだろうし…
『まっ、いいや。じゃ、俺行くね。』
「はい。それでは。ニコッ」
くっ!!!!!
流石はイケメンの微笑みっ!!!!
俺のHPを遠慮なく削ってくれるなっ!!!!
やっぱり義人さんは美人受けだっ!!!
ハッ!!!!
いや、下克上での美人鬼畜攻めでも…
イイ!!!! GJ義人さん!!!!
今日のお相手は誰ですかっ!?!?
頭興奮状態のまま、俺は母さんの待つ"雛の間"に向かった。
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