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なにもないところで
突然つまずいて泣き出した
大丈夫 それはきっと
悪い夕暮れのいたずらよ
早く帰らなきゃ
暗くなる前に
水平線の向こうで
アクマがニコリと笑ってた
「私の黒いお腹に
君たちを入れて遊ぼうよ」
早く帰らなきゃ
食べられる前に
砂浜に隠してた
小さな箱は
夜の闇 包まれて
もう二度と見つからない
夕焼けを二人で
半分ずつ分け合おう
私は昼
僕は夜
手をつなげばオレンジの空
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