夢の途中

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ジョンは1時間近く丹田呼吸を繰り返す。 するとジョンの靄(もや)が掛かったような脳が、段々とクリアになって来た。 そして唐突に昔のブルースターマンコー星での出来事が脳裏に蘇った。 マリアと深い森の中の小高い丘で絡んだ様々なシーンが脳裏を駆け巡る。 蒼い2つの月が淡い光を森に照射している。 梢が風にざわめくとブルー一色に染まった森が、まるで蒼い妖精みたいに揺らめき躍る。 マリアのブルーの瞳に映っている蒼い月の光を見つめると胸が震えた。 ジョンはマリアの濡れた唇に自分の唇を、そっと重ねた。
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