夢の途中

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「よく解らないが、これは夢だ。マリアの夢ではなく俺の夢だと思う」 「これは異な事を申す。そんな答であたしが納得するとでも思ったか。 まあよいわ。 もしこれが夢だとしたらあたしの夢だな」 「その根拠は?」 ジョンが尋ねる。 「それはだな。お前があたしの事をマリアと呼んだのが証拠だ。 宮殿では皆は、あたしの事を姫様と呼ぶし、宮殿外ではパープルマスターと呼ぶ。 あたしがマリアの名前を持っていると知ってるのは僅かだからだ」 勝ち誇ったようにマリアが言った。
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