夢の途中

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「解った。願いを聞き入れてやろう。でも逃がしてくれと言うのは論外だぞ」 マリアが呆れたような顔をして、そう言った。 (全く、なんと言う奴だ。あたしと交渉するとは。しかし変だな。奴隷が、そこまで頭が回るか) 「姫様の話では明日の10時に奴隷達のテストがあり400名の中から50名選出されるそうですね。 私も、ただ黙って切られる訳には……。 そこで私に剣さばきを教えて貰いたい。 今から朝まで5時間。 そうして貰えたら正直にお話します」
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