夢の途中

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「あたしは約束事は守る。 だがなお前が内面強化した後、あたしがさっきと同じようにお前の木剣を弾き飛ばした場合は教えないぞ。 それでよいかな」 マリアがジョンに視線を合わせて云った。 「勿論だよ。でも木剣を弾き飛ばされなかったら約束通り剣技を朝まで教えてよ」 ジョンがマリアに自信ありげに呟いた。 マリアが寝室の奥のスペースをジョンに提供した。 「よいか、変な考えをおこすなよ。 この寝台に近づいてみろ。 一刀両断に切り捨てワニの餌さにしてくれようぞ」 マリアは真剣を寝台の左側に置いてジョンを威嚇した。 「解ったよ。 今はしない」 ジョンは苦笑いしながら呟いた。 (それにしても、この体、余りにも酷すぎる。 夜明けまでに額の中央のチャクラが開くかどうか……) ジョンはマリアの寝台から15メートル離れた場所で座禅を組み、丹田呼吸に切り替える。
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