夢の途中

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風が木々の梢をざわざわと、ざわめかせている。 亀裂のある道の両側は果てしなく深く暗い森が延々と拡がっている。 微風が雨上がりの湿気と木々の濃い匂いに混入して、甘い香りを運んで来た。 『あれ!? 此処は何処だ? 何故、俺はこんな場所に立っているんだろう? まだ夢の続きを見ているのか』 ジョンは独り言をポツリと呟いて、辺りを見回した。
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