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僕は魔法の楽園のみんなを萩谷さんが経営してた喫茶店に集めた。
今は僕が管理させてもらってるけど。
「大分前から集めてたらしいけど、用件は何?」
「今日は僕の友人・・・いや、大親友を紹介しようと思ってね」
入って来てよ、と声をかけた先をみんなが一斉に見る。
喫茶店の入り口に佇む1人の男。
地球では滅多にお目にかからないような服装。
真っ黒の中に金色のラインが1本。
頭からフードを被っていて顔は見えない。
だけど少しだけはみ出している特徴的な黒髪。
そしてこの7年間、一度も感じた事の無い力。
満ち溢れる無限の魔力。
「「こ・・・くや?」」
奏ちゃんと刹那さんがハモる。
ここまでハモるなんて・・・
ってそんなことはどうでもいい。
僕としては2人がその名前を言ったことと、黒夜が本当に来てくれたことに驚いた。
地球でごく普通に過ごしてほしいと言う願いと共に僕に伝えられたもう一つの願い。
彼はもし出来るならばと前置きしたうえでこう言った。
『7年後、あいつらの生活が落ち着いた頃・・・もう一度友達としてあいつらに会いたい』
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