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森山 依散、元同級生。
それは桜花がすっぴんで近くのスーパーに買い物に行っていた日のことだった。
「染井?」
髪もろくにセットせず、黄緑色のカラコンも入れずに普段着で生鮮コーナーをうろついていたら、急に声をかけられた。
「はい?」
桜花が振り返ると、そこに居たのは中学の時に大好きだった人である森山 依散(もりやま・いちる)が立っていた。
「森山くん?」
見た目が中学の頃と変わっていない為、桜花は名前をすぐに思い出した。
「そうそう!
染井は結構変わったよな!」
思い出してもらった依散は嬉しそうに桜花の身体を見て感想を述べる。
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