2:意外な初指令

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「猫……」 本から目を離して瑠離華が、ぼそりといった。 「これぐらい、できて当たり前。それより二人も来てよ。」 「は?」 「なんで?」 その答えは嫌がってるな。 うーん。 なんか私が無理矢理に連れていこうとしてるみたいじゃない。 ……まぁ、そうなんだけど。 「いいから、とりあえず立って。」 盟数の両脇を抱えて、強制的にいすからたたせる…って、 軽っ!! もしかして、私より軽いんじゃない? なんかショックだ…。 「いつまで持ち上げてるの?」 盟数が私に両脇を抱えられたまま、ジロッとにらんでくる。 「あ、ごめん。」 あわてて手を離す。 盟数は自分の足で立つと、その場で首をぐるりと回す。 「肩こり?年寄りくさいなぁ。」 「年齢と肩こりはあまり関係ないよ。」 あのねぇ、そういうことじゃなくってさぁ。 「まぁ、いいや。ほら、早くいこう。」 瑠離華はすでに立っていた。
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