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「Historiaは、私達なのよ。」
え?
今、なんて言った?
ひすとりあは………って、はぁ??
「ちょっとお母さん!真顔で冗談言わないでよ。」
このタイミングで冗談を言うなんて、ふざけすぎだよ。
「……羅補ちゃん。冗談じゃないの。そう思うのも、無理ないけど。」
これまで黙っていた盟数のお母さんまで、こんな手の込んだ冗談に加わるとは思えない。
…じゃあ、本当なの?
お母さんたちがHistoria?
私の口が、ぽかーんと開いた。
言われてみれば、お母さんはレストランの料理人をしてるのに、出張だとか言って、時々家を空けることがあった。
まさか、あれがそうだったの?
私は助けを求めて盟数を見た。
「それが本当のことだと仮定します。それで、そんなことを私達に明かして、お母さんたちはどうしたいんですか?」
盟数はすごく冷静だ。
「そ、そうです。百歩譲って、お母さん達がHistoriaだとしたって、それを…どうして今、私達にバラしたんですか?」
珍しく喋った瑠璃華の言葉に、お母さんはいい質問だとばかりに、嬉しそうに頷いた。
そして、お母さんは有り得ないことを、またも言い出した。
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