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幼い頃から毎朝の十キロランニングや、ちょっとした壁登り、縄抜け、鍵開けはやっていた記憶がある。
他にも、普通のお母さんが教えてくれないようなことを、まあいろいろと。
確かに、ちょっと人とは違うことをやってるなー、という自覚はあったな。
まさかHistoriaの訓練だったなんて、これっぽっちも思わなかった。
「そういうことになるけど、そのおかげで羅補は、明日からHistoriaを問題なく継げるの。文句はないでしょ?」
「あるって!」
力一杯に叫ぶ。
「まぁ、落ち着いて。それより、盟数ちゃんと瑠璃華ちゃんはどう。やってみたくない?」
私の叫びを受け流して、お母さんが盟数と瑠璃華に聞いた。
当然断るだろうと思っていたら、盟数と瑠璃華は
コクンと頷いた。
「やってもいいです。」
「わゎ、私も!」
「ちょっと、本気?」
私は耳を疑った。
「そう言われたっていうし、それならしょうがないよ。」
「……同感。」
何よそれ。無気力すぎ!
「しょうがないって、そんなやる気のないことでいいわけないでしょ。ね、お母さん達?」
「「いや、別に……?」」
ちょ、ちょっとぉ。
「それで、羅補はやりたくないの?」
「わ、私?」
話をふられて、ちょっと口ごもってしまった。
「ま、まぁそりゃ、少しは興味あるけどさ……」
最初は驚いたけど、ぜんぜん興味がないわけじゃない。
「よし!なら、決まりよ。」
お母さんが、膝に手を打った。
「ちょっと、まだやるとは言ってな―」
「そうと決まれば、仕事を見つけてあげなくちゃ。デビューにふさわしい仕事。」
「久しぶりの仕事か。…二、三日中には調べとくわ。」
「というわけよ。しばらくは私達から仕事を指定するわ。……それと羅補。」
「……なぁに?」
お母さん達のマイペースぶりに半ば諦めて、私は返事をする。
「今日から、うちに四人が引っ越してくることになったの。仲良くね!」
「羅補ちゃん、これから宜しくね。」
「……宜しくね。」
「引っ越し?四人が?………ええぇぇぇーーー!!?」
そうして、私達は、Historiaになっちゃいました。
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