第一部隊

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「わっ!」 慌てて装甲を展開してガード! ギリギリだったよ! 私のリュストゥンギアってタワーだから展開速度が遅いんだよね~。 無駄なことを考えていた私に、コンゴウがゴロゴロと転がって来たけど、そのままガード。 こんな攻撃でも耐えきれるのは利点だね! 装甲を収納して、再度コンゴウに向き直る。 もう奇襲の意味は無くなったし、あとはどうにかして回り込んで行くしかない。 イーブルワンを手にコンゴウの死角へと回る。 幸い、さっきの一撃でひとまず私は捨て置いてくれたらしい。 コンゴウはコウタさんとシンクさんの銃撃に気を取られてる! コンゴウがまた腕を大きく振り上げる。 その時に背中のパイプで空気を溜めて、狙いを定め、さっき私がガードしたのと同じ空気の弾を打ち出す。 コウタさんとシンクさんは予想してましたと、余裕でそれぞれ逆に避けていた。 しかも、私に注意が向かないように、コンゴウの視界内で動いてる、凄い! なるほど~、確かに隙が大きくて捕食タイミングはあるね! しかもゴロゴロといい、空気弾といい、直線的。 リーダーの言う通りだよ。 よーし、今度は絶対に決める! 再び2人が合流して銃撃を始めると、コンゴウはキレたように唸り声をあげた! そこにシンクさんのレーザーがコンゴウを貫くと、反撃とばかりにコンゴウが腕を大きく振り上げた! ここしかない! 「オラクル解放!」 捕食形態(プレデターフォーム)! 私の神機が黒い猛獣に姿を変えると共に、コンゴウが空気弾を撃つ! それを余裕で交わしたリーダーが頷くのが見えた! もたついてごめんなさい! 私の神機が、待ちくたびれたと唸りを上げる! デッカいエサだよ! 「そぉい!!!」 黒い不気味な大口が、同じく不気味な大猿に食らいついた!
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